大好きな映画3本に入るYou’ve Got Mail ユー・ガット・メール。

98年公開の、メグ・ライアンとトム・ハンクスの最強ロマコンコンビによる映画。
SNSもアプリもないこの時代、AOLでチャットデートなんて最新だったのですが、今見るとインターネットに繋げるビービービビーと言う音が懐かしい!
登場人物も内容もさることながら、90年代のファッション、秋から初夏に向けてのNYの街の移ろい、そしてなんといっても主人公キャサリンの住むアパートメントの素敵さは、海外でも今だに熱狂的なファンが多くいる程。
今回はこのYou’ve Got Mailの、キャサリンの素敵すぎるアパートメントを大解剖していきます!
スタイル
90年代に多くみられるトラディショナルなスタイルの中でも、イングリッシュコテージ風のスタイルです。

ドアや間口をぐるっと囲んでいるクラウンモールディングには細かな彫刻が施され、すりガラスにもゴールドの模様が。
柄や色使いもレイヤーにレイヤーを重ねたとても豪華なスタイルですが、超ゴージャスな成金スタイルにならないのは家具などがシャビーな感じで適度な使用感があり、壁紙の花柄などもイングリッシュコテージ風の可愛らしい柄を使っているから。
モールディングなどの華やかな装飾に、温かみのある色調のウッドやペイントされた家具が優しい印象をプラス。
フェミニンで親しみを持てるスタイルです。
ブランクな壁は一切なく、主人公がこれまで集めてきたんだろうなぁ、と想像できるアイテムで飾られています。とてもパーソナルで素敵な演出。
ライティング
キャサリンの部屋できっと一番??重要なのが、照明の多さ!
といっても天井照明ではなく、テーブルランプやフロアランプ、スコーンなどの間接照明。

こちらの画像だけでも、ざっと4つ確認できます。
この映画の中でも特に印象的な照明の使われ方が、こちら。

キッチンに置かれたテーブルランプ!
キッチンのこんな小さなテーブルにさえランプを置いています。
無地でとてもシンプルなテーブルランプですが、窓の前に置かれていることや、丸い土台に円錐型の綺麗なフォルムがとても印象的です。
普段あまり思い付かないような場所に照明を置くと、意外性があって面白みもあり、素敵な空間を演出できると思います。
レイヤー、レイヤー、レイヤー!
アート、色、柄・・・重ねることで個性的で、パーソナルな空間に。

すでに花柄で存在感のあるソファに、さまざまなテキスタイルのクッションやブランケットを重ね、とにかく居心地良さそうな楽しいエリア。

ストライプのヘッドボード付きのベッドには、キャサリンの大好きなデイジーの柄のファブリックと緑のチェックのファブリックをレイヤー。
パジャマもストライプで完璧なレイヤースタイルですね。
他にも花柄の壁紙にフレームに入ったアートを重ねたり、本が縦横ぎっしり詰まった本棚など、とても印象的です。
カラー
家具は暖色系で、部屋で使われている色も暖色系が中心。
90年代には溢れていたオレンジ系の明るい木目の家具が多い印象です。
グレー系の色は一切なく、白も真っ白ではなくクリーム系。

クラウンモールディングのクリーム系の色が温かみをプラス。
小さな面積でも可愛いピンクの壁紙が、フレッシュな印象も与えてくれます。

もちろん照明の電球も暖色系。
ちなみにこちらの寝室。後半ではベッドの配置が変わりますよ!
主人公が気分を変えるために模様替えした様子。皆さん知ってましたか??
家具やアートの配置
とってもとっても個性的で面白いのが、家具やアートの配置!
狭い部屋だとレイアウト上どうしようもない時もあるのですが、そうでなければ、ソファやデスクを壁にピッタリくっつけず、部屋の中央に寄せて配置すると動きが出て生き生きとしたお部屋になります。

キャサリンは、ジョーとオンラインでやり取りするパソコンが置いてあるデスクを、こんなふうに部屋の中央に寄せて配置しています。お花が飾られていたり、ロマンチックなコーナー。
フレームに入ったアートはきっちり高さや幅を揃えて壁に飾る方が多い中、キャサリンの穏やかな優しい性格を表すかのように、ランダムに飾られています。
寝室のアートも、ゆるーく飾られています。

ベッドの上のモービル、可愛すぎ。
別アングルがこちら。

何でもかんでもきっちりやらなくても、味があって可愛いですね。
対してジョーのお部屋。ご想像通り、とてもきっちりしてます!

インテリアって、人柄を表しますね。
これはこれで、とってもステキです。
まとめ
ファンが多いキャサリンのお部屋。
90年代のお部屋ですが、今見てもまだまだステキです。
こちらの建物自体が1800年代後半〜1900年代前半に建てられたもので、建築様式自体が古いのにその良さはまったく廃れていないどころか、どんどん価値が上がっています。
そんな素敵な建物とキャサリンの個性や人柄が詰まった素敵なインテリアが融合し、何年も見る人を釘付けにさせるお部屋を堪能できるこの映画。
キャサリンが経営する小さな街角の本屋さんもまた最高の雰囲気なので、まだ見たことがない方も、しばらく見ていない方も、ぜひ見てみてください!
ストーリーも90年代独特のほっこりとする王道ロマコンなので、安心して見ることができますよ。
目にも心にもご褒美のユー・ガット・メール。
是非どうぞ。
最近のNY女子のお部屋を知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
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